長年の、臨床検査器材の製造で培われた管理(品質、衛生環境)手法をベースとして、
ISO13485に準じた管理体制のもと、医療機器の製造をおこなっています。
自社開発製品のみならず、医療機器メーカーとの共同開発や受託生産、
さらには高度管理医療機器の開発にも着手しています。
- 第2種医療機器製造販売業(本社工場)
- 動物用医療機器製造業(本社工場)
- 一般医療機器製造業(本社工場・五條工場)
- ISO13485品質マネージメントシステム(本社工場・五條工場)
事業実績
医薬・医療機器メーカーとの共同開発を通じて、医療の進歩に貢献します。
この四半世紀の医療技術の進歩は、まことに目覚ましいものがありました。我社は、長年培われた、高度なプラスチック成形技術とアッセンブリ能力、ISO13485をベースとした品質管理能力を最大限に発揮し、開発力、異業種ネットワークの窓口としてのコーディネート力を武器に、高品質、高機能な製品の製造・開発・供給を通じて、新しい時代の幕開けに貢献してまいります。
産官学+医療現場のネットワークを活かした最先端医療への取組みを続けます。
AMED医工連携事業化推進事業の一員として難治性の傷を治す人工タンパク質の開発に広陵化学工業が参画しました。
AMED医工連携イノベーション推進事業の一員として「半月板根治を目指す革新的治療技術の開発及び事業化」に広陵化学工業が参画しました。
医療関連設備
クリーンルーム
医療機器を生産する企業にとって、現場が綺麗に管理され、そしてその良い状態を維持して行くことが最も大切な基本要素です。
医療機器の生産にはクリーンルームが不可欠ですが、いかに素晴らしいクリーンルームを設けても、それを扱う人間がルールを守って使わなければ、十分な効果が得られません。
したがって、クリーンルームを最適な状態で維持管理するには作業員のモラルを高めなければなりません。そのためには教育が最も重要になります。
教育によって育まれた作業員の高いモラルが、長い歴史を通して脈々と受け継がれ、組織に根付いているところが当社の強みです。
- 本社工場 ISO class7・class8
- 五條工場 ISO class7・class8
その他設備
低真空プラズマ表面処理装置を導入しました。(写真1)真空度:20Pa~100Paの低真空でプラズマ発⽣させ、親⽔性の向上や殺菌(医療機器の殺菌・除菌・消毒、⾷物のカビ抑制)など、立体での処理が可能となります。「低真空プラズマ表面処理装置資料」
スワブ組立機1号機(写真2)では広陵化学オリジナル製品であるファブリックスワブの組立から検査までを自動でおこない、高い品質を担保しております。
クリーンルーム内にはスタンドコーチ(オープンクリーンシステムKOACH)を導入しました。(写真3)最新の医療関連事業において、クリーン環境もますます高い清浄度が求められています。スタンドコーチは、室内の任意のスペースにISOクラス1という世界最上級のクリーン環境を形成する囲わないクリーンベンチです。
広陵化学オリジナル製品
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、日本国内では、マスクや消毒液が店頭から姿を消すなど、サプライチェーンの脆弱性が明らかになりました。
私たちは、これからも国内生産にこだわり、医療関連製品のサプライチェーンの強靭化に貢献します。また、メイド・イン・ジャパンの高品質な製品をお届けすることで、より安心・安全な国民生活の実現にも貢献します。そして、良質な雇用機会を創出し、地域社会の発展に貢献します。
日本経済新聞にて弊社の医療関連製品サプライチェーン強化について取材頂きました。
検体採取用スワブ
こだわりの品質・植毛からの脱却
広陵化学のプラスチック技術と日本が世界に誇る繊維技術の融合により、国内生産で高品質なスワブを開発しました。(特許取得)
輸入品が9割以上を占めているスワブの市場。国民の健康を他国に頼っていていいのだろうか。そんな疑問から生まれたのが、純国産検体採取用スワブです。
こだわったのは、安全性と、検査する人・される人両方への"やさしさ"です。
私たち広陵化学工業が新しい検体採取用スワブ「ファブリックスワブ」をお届けします。
使用する材料はすべて国内製。納入に際しての厳格な仕様を取り交わし、基準を満たしたもののみを用いて、当社工場にて製造を行っています。
破袋・変形・変色など、保存に関する厳しい要求をクリアするスワブを開発しております。
本事業は、2022年7月「感染症の拡大等に伴い需給がひっ迫するおそれのある製品であって、感染症への対応や医療提供体制の確保等国民が健康な生活を営む上で重要な物資の生産拠点の整備事業」として、経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業」に採択されました。
【経済産業省補助金事業URLはこちら】 【採択結果URLはこちら】
日本経済新聞(2022年12月10日 電子版は12月9日)の記事にて弊社のスワブを取材頂きました。【2022年12月10日日本経済新聞 医療分野も国産に商機 記事URLはこちら】
スワブ用輸送管
材質 | チューブ本体・キャップ:ポリプロピレン |
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サイズ | 容器本体:長さ154mm 口径9.5Φ(内径) |
備考 | 未滅菌、シール付き |
病院や介護施設など、培養検体採取および輸送用として使用可能です。
【安全なキャップ】
検体が出し入れしやすい、二重構造のキャップを採用。
また、チューブの口に触れない安全な構造。
- チューブの口に触れない安全なキャップなので、検体を出し入れしやすい。
- 安全に採取や輸送が行える。
- スワブの軸がキャップに挿せる設計。
スクイズチューブ
広陵化学のプラスチック技術により、スクイズの負担を減らす、柔らかいチューブが誕生!抜群の透明性と、従来製品と同等のバリア製を備えながらも、驚きの柔らかさを実現しました。(特許出願中)
従来のスクイズチューブは、その固さからスクイズに力が必要であり、指への負担感だけではなく、スクイズが不十分な場合は検査への影響も懸念されておりました。
本製品は、従来製品とは全く異なる柔らかさを実現し、さらには透明性・バリア性を備えた高品質な新しいチューブです。
新型コロナウイルス(COVID-19) 検体回収容器
材質 | 容器本体・キャップ:ポリプロピレン |
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サイズ | 容器本体:長さ108mm 口径41Φ 胴体32Φ |
備考 | 1個包装(電子線滅菌)・5個包装(EOG滅菌) |
PCR検査や抗原検査に必要な唾液を採取するための容器です。
- 広口タイプ(口径41Φ)なので、唾液を採取しやすい。
- 先細形状なので、微量の唾液でも目視で確認しやすく、取り出しやすい。
- 先細形状なのに、自立するので扱いやすい。
- スクリューキャップ(パッキン付き)なので、扱いやすく安全。